この記事では、インデックス投資でとても重要な考え方である複利の説明をします。
「人類最大の発明こそが複利である」
これは、天才物理学者であるアインシュタインの名言です。
複利は、インデックス投資のような積立て投資・長期投資でその力を発揮します。
複利の力を理解し、長期投資を継続させられるモチベーションを身につけましょう。
複利と単利について
あなたは、利息の計算方法には2種類あることをご存じですか?
それでは、一つずつ説明していきます。
1.単利とは
まずは「単利」の説明をします。
単利:利息を元本に組み入れず、元本部分にのみ利息が付く計算方法
文字ではわかりづらいので例を挙げます。
例えば、以下のような金融商品に投資をしたとき、単利でのお金の増え方がどうなるかを見てみましょう。
- 投資元本:100万円
- 金利(年利):5.0%
■単利でのシミュレーション
1年後 100万円+(100万円×5%)=105万円
2年後 105万円+(100万円×5%)=110万円
3年後 110万円+(100万円×5%)=115万円
10年後 145万円+(100万円×5%)=150万円
50年後 345万円+(100万円×5%)=350万円
単利では、元本部分にのみ年5%の利息がつく計算になります。
つまり、このシミュレーション上では毎年5万円ずつ増えていく計算となります。
では次に「複利」について解説します。
2.複利とは
次に「複利」の説明をします。
複利:得られた利息を、毎回元本に組み入れる計算方法
単利と同様、文字ではわかりづらいので例を挙げます。
以下のような金融商品で投資をしたときの複利でのお金の増え方を見てみましょう。
- 投資元本:100万円
- 金利(年利):5.0%
■複利でのシミュレーション
1年後 100万円×105%=105万円
2年後 105万円×105%=110万円
3年後 110万円×105%=116万円
10年後 155万円×105%=163万円
50年後 1千92万円×105%=1千146万円
複利では、利息が増えた分のお金にまで付くので加速度的に増加します。
上記の理由から、複利の効果はよく雪だるまに例えられることが多いです。(転がせば転がすほど加速度的に大きくなるため)
複利と単利の差は短期間では実感しづらいですが、長い期間でみるとその差は非常に大きくなります。
つまり、お金自身が働いてくれることにより、時間をかければかけるほどお金が増えていくのです。
複利と単利の差
次に、複利と単利の違いを図で実感してみましょう。
ここでは、以下のような金融商品で投資したと仮定します。
- 投資元本:100万円
- 金利(年利):5.0%
上記のような金融商品を30年間運用した場合、その利息は以下のようになります。
出典元:イオン銀行
画像を見ればわかる通り、複利による利息は長期投資になればなるほど大きくなっていきます。
ちなみに上記の例では、単純に100万円を30年間運用した例となっており、元本は1円も追加していません。
インデックス投資では、例えば月々5万円を積み立てると仮定した時、元本は30年間で1,800万円にまで到達する計算になります。
複利の原理を利用すれば、元本が多ければ多いほど、さらに加速度的にお金が増えていくことはご理解いただけましたか?
これが複利の力、つまり長期投資の威力です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事の内容をもう一度まとめてみましょう。
- 利息の考え方には「単利」と「複利」がある
- 複利は、投資期間が長ければ長いほど力を発揮する
- 複利は、積立て投資・長期投資で大きな力を発揮する
インデックス投資は、非常に複利の力を利用しやすい投資方法です。
複利の力をしっかりと理解すれば、できるだけ長い期間投資するためのモチベーションになります。
長い期間投資を続けられる人こそが、複利の恩恵を受けることができるのです。
以下の記事では、インデックス投資に失敗しないための全知識をまとめています。
ぜひ参考にしてください。
この記事があなたの人生の一助となりますように。