厚切りジェイソンさんは33歳の若さにして早期退職(アーリーリタイア)をされています。
お笑い芸人、コメンテーター、IT企業役員など、複数の顔を持つ厚切りジェイソンさんですが、なんと稼いだお金の9割を投資に回しているみたいです。笑
ここで、厚切りジェイソンさんが積み立てている「S&Pインデックスファンド」について詳しく解説していこうと思います。
S&Pインデックスファンドとは
S&Pインデックスファンドとは「米国株式市場の動向を表す株価指数(インデックス)通りに値動きするよう作られたインデックスファンド」のことをいいます。
もっと簡単に言いますと「アメリカの経済状況に合わせて価値が変動するインデックスファンド」ということです。
つまりアメリカの景気が良くなれば価値が上がり、アメリカが不況になると価値が下がるというインデックスファンドなんですね。
では「S&P」とは一体何でしょうか?
そもそもS&Pってなに?
そもそもS&Pとは「S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス」という組織が算出しているアメリカの代表的な株価指数(インデックス)のことを指します。
そのなかでも代表的なのがS&P500であり、アメリカの代表的な500銘柄の株価を基に算出される株価指数です。
S&P500は、米国株式市場の約80%をカバーしており、アメリカの代表的な株価指数の一つです。
日本のニュースではS&P500よりもNYダウのほうがよく聞きますが、どちらもアメリカの代表的な株価指数の一つです。
ちなみに、NYダウは30銘柄からなる株価指数となっており、500銘柄で構成されるS&P500の方が広範囲に分散されているため、より分散投資によるリスクの低減に効果的だと言われています。
S&P500の構成銘柄は?
ここで、S&P500インデックスファンドの代表格でもあります「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を例に主な構成銘柄を見てみましょう。
銘柄名 | 業種 | 保有比率 |
MicroSoft | 情報通信 | 4.3% |
Apple | 情報通信 | 4.0% |
Amazon | 小売 | 2.9% |
メディア | 1.8% | |
Berkshire Hathaway | 金融 | 1.6% |
J.P. Morgan Chase & Co. | 銀行 | 1.6% |
JOHNSON & JOHNSON | 医療品等 | 1.4% |
このようにS&Pインデックスファンドには、名だたる一流企業の株が詰め合わさっています。
ではこれらの超一流企業の株を少しずつ持っていた場合、過去の運用成績はどのようなものになるのでしょうか。
S&P500の運用成績
出典元:americakabu.com
この図を見れば一目瞭然ですが、長い歴史(120年くらい)の中でS&P500の株価指数は右肩上がりに上昇し続けてきました。
ときどき大暴落しているのは「9.11アメリカ同時多発テロ事件」や「リーマンショック」などの事件の影響です。
さらに新型コロナウイルスの影響による「コロナ・ショック」でも株価指数は一時下落の挙動を見せています。
しかし「アメリカが右を向けば全世界が右を向く」と言われているこの世界。
また今後何十年の間に右肩上がりのグラフをつくってくれることでしょう。
今後のアメリカの経済回復に期待しましょう。
S&P500と連動したインデックスファンド
以下、オススメのS&P500インデックスファンドを紹介します。
名称 | 委託会社名 | 信託報酬 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 三菱UFJ国際 | 0.0968% |
iFree S&P500インデックス | 大和 | 0.2475% |
つみたて米国株式(S&P500) | 三菱UFJ国際 | 0.22% |
インデックスファンドの選び方の基本として、信託報酬(手数料)をできるだけ抑えるという方法を推奨しています。
つまり、S&P500インデックスファンドのおすすめは最も信託報酬の安い「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」という事になります。
まずはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のみを月々積み立てるところから始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事の内容をもう一度まとめてみましょう。
- S&P500はアメリカの代表的な株価指数
- S&P500はアメリカの代表的な500銘柄をもとにつくられる
- S&P500の運用成績は右肩上がり
- インデックスファンドはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を買うべし
基本的にインデックス投資のポートフォリオについて「国内株式:先進国株式(S&P):新興国株式:国内債券」の4銘柄から構成することをオススメしています。
これは国内国外様々な企業の株に分散投資することによって、リスクの低減を狙うことができるからです。
しかし先ほども言った通り、「アメリカが右を向けば全世界が右を向く」世の中なので、アメリカ市場が暴落したらどうせ世界中の市場が暴落します。
ですので、アメリカの500銘柄に分散投資されていればそれで十分分散されていると考えるインデックス投資家もいらっしゃるみたいですね。
この記事がみなさまの一助となりますように。