この記事は、以下のような方に読んでいただきたいです。
- インデックス投資とは?
- インデックスファンドとは?
- どんな仕組みの投資法なの?
- インデックス投資のメリット/デメリットは?
あなたは「投資は危ないもの」だと思っていませんか?
確かにどの投資法にも必ずリスクはあり、絶対に失敗しない投資なんてこの世に存在しません。
では、確かな根拠に基づいて、リスクを極限まで下げられる投資法があると言われたら、どのようなものか気になりませんか?
本記事ではそんなインデックス投資について、以下の3章構成にてご説明いたします。
- インデックス投資とは?どんな仕組み?
- インデックス投資のメリット
- インデックス投資のデメリット
本記事が、あなたのインデックス投資への理解を深めるのに役立てばと思います。
ぜひ最後までご覧いただけると、嬉しいです。
そもそもインデックス投資とは?
インデックス投資とは?
インデックス投資とは、投資信託の一種であるインデックスファンドを毎月定額で購入し積み立てる投資法です。
言葉ではわかりづらいと思いますので、まずは下図をご覧ください。
出典元:BRAVE ANSWER
このグラフは、1987年~2017年までのアメリカの株価指数(インデックス)を示したものです。
このような株価指数と同じ値動きをする投資信託をインデックスファンドといい、インデックス投資はインデックスファンドを月々積み立てます。
例えば、アメリカの株価指数と同じ値動きをするインデックスファンドを1987年に購入し、30年間保有していたとしましょう。
するとそのインデックスファンドは今ごろ、アメリカの株価の値上がりに合わせて膨大な価値になっているということです。
要約すると、インデックス投資とは「各国の経済状況に投資する投資法」ということになります。
インデックスファンドのしくみ
ではインデックスファンドは、なぜ株価指数と同じ値動きをするのでしょうか?
その答えは、「インデックスファンドは、その国の経済を左右するような一流企業たちの株を詰め合わせてつくられた投資信託だから」です。
言葉ではわかりづらいので、具体的な例でご説明します。
例えば、私が購入している「ニッセイ外国株式インデックスファンド」は、アメリカの株価指数と同じ値動きをするようにつくられた商品です。
この商品の中身を細かく見てみると、以下のような企業の株の詰め合わせになっています。
これらの企業がアメリカの経済を左右するような超一流企業だということは、イメージしやすいと思います。
これらの企業が儲かればアメリカの経済はよくなり、これらの企業が不況になればアメリカも不況になります。
つまり「ニッセイ外国株式インデックスファンド」を買うことは、アメリカの経済状況に投資するのと同じだということがお分かりいただけると思います。
このように、インデックスファンドは国の経済を左右するような超一流企業の株を詰め合わせ、株価指数と同じ動きをするように作られています。
インデックス投資が「負けない」理由
結論、インデックス投資は世界の経済状況を投資対象としているため、資本主義経済が続く限り負けることはありません。
では、インデックス投資と資本主義経済の関係性についてご説明します。
インデックス投資の先駆者である水瀬ケンイチさんは、著書にて以下のように説明しています。
資本主義経済は、人々の「豊かになりたい」という尽きない欲望をエンジンに、企業が製品・サービスを生産し、付加価値を生み出すことで、拡大再生産されていきます。株価がどうなろうと、です。
出典元:「お金は寝かせて増やしなさい」水瀬ケンイチ 著
要約すると、「どんなに株が暴落しようが、資本主義経済が続く限り人々は働き続け、世界経済は右肩上がりに成長する」という意味合いになります。
つまりインデックス投資は、人々が「豊かになりたい」という欲望を持つ限り負けることはない、という考え方をもとにした投資法なのです。
インデックス投資のメリット
次に、インデックス投資のメリットを以下の3つに分けてご紹介します。
- 手間がかからない
- 分散投資によってリスク分散
- 少額で始められる
1.手間がかからない
インデックス投資は他の投資法に比べ、圧倒的に手間がかかりません。
その理由をお伝えするために、一般的な株式投資とインデックス投資を比較して説明します。
一般的な株式投資とインデックス投資の購入のタイミングを比較すると、以下のようになります。
- 株式投資:値動きを見張り、タイミングを見計らって購入
- インデックス投資:毎月定額分を自動引き落としで購入
投資といえば、あなたはこのようななイメージを持っていませんか?
「四六時中モニターとにらめっこする」
「株価の値動きを常に見張る必要がある」
投資と聞くとこのようなイメージを持たれる方が多いです。(ドラマや漫画の影響でしょうか…)
インデックス投資は、毎月定額分のインデックスファンドを自動引き落としで購入します。
私たちは、常にパソコンの前に座って株価を見張る必要もなく、自分で買うタイミングを図る必要もありません。
毎月ひたすらコツコツと積み立て続け、あとはほったらかしにしとけばいいだけです。
つまり、インデックス投資は忙しいサラリーマンや主婦の方にぴったりの投資法と言えます。
2.分散投資によってリスク分散
インデックス投資は他の投資法に比べリスクが低いです。
その理由は、以下の2種類の分散投資によりリスクを分散しているからです。
- 複数の企業に分散
- 複数の国に分散
それでは一つずつ解説していきましょう。
① 複数の企業に分散
インデックス投資は「複数の企業」に分散投資することでローリスクを実現しています。
イメージしやすいように、一般的な株式投資とインデックス投資を比較して説明します。
一般的な株式投資とインデックス投資の1銘柄の内訳を比較すると、以下のようになります。(株式投資ではトヨタ株を例とします)
ここでもしもトヨタが倒産した場合、それぞれの1銘柄を保有する人の資産状況には以下の違いが生じます。
- 株式投資:資産を全て失う
- インデックス投資:資産の一部だけ失う
つまりインデックス投資は、一度に複数の株式を買うことでリスクを分散することができます。
② 複数の国に分散
インデックスファンドの種類は、大きく分けて5つの投資先に分類されます。
- 日本株式:日本企業の株
- 日本債券:日本国債
- 先進国株式:主に米国企業の株
- 先進国債券:主に米国債
- 新興国株式:アジア各国の企業の株
インデックスファンドは、世界各国の株や債券で構成されています。
つまりインデックス投資は、全世界の株や債券に対して分散投資できるということです。
このように、インデックス投資は複数の企業と複数の国に対する二重の分散投資となっています。
様々な投資法の中でも、最強のローリスク投資法と言えるでしょう。
3.少額で始められる
インデックス投資は他の投資法に比べ、少額で始めることができます。
イメージしやすいように、一般的な株式投資とインデックス投資を比較して説明します。
例えば、トヨタの株を一株7,000円だと仮定したとき、一般的な株式投資とインデックス投資の最低購入金額を比較すると、以下のようになります。
- 株式投資:100株からの購入なので最低70万円必要(7千円×100株)
- インデックス投資:株価がいくらだろうと100円から始められる
株式投資は基本的に100株からの購入が最低条件ですが、トヨタの株を含むインデックスファンドは何と100円から購入できます。
インデックス投資の先駆者でもある水瀬ケンイチさんは、著書にて以下のように説明しています。
世界中を見回しても、100円から投資信託を購入できる国はそうそうないでしょう。私たち日本の投資家は、海外の投資家よりも投資のハードルが低く、恵まれた環境にあると言えます。
出典元:「お金は寝かせて増やしなさい」水瀬ケンイチ 著
100円から始められる投資法は、おそらくインデックス投資以外存在しません。
つまり、インデックス投資は参入のハードルが低く、投資未経験者の方でも始めやすいということがお分かりいただけると思います。
インデックス投資のデメリット
次に、インデックス投資のデメリットを以下の2つに分けてご紹介します。
- 持っているだけで手数料がとられる
- すぐに大儲けできない
1.持っているだけで手数料がとられる
インデックスファンドは投資信託の一種であり、持っているだけで手数料(運用管理費)を払わなければなりません。
また、インデックス投資は基本的に長期投資ですから、少しの手数料でも2,30年払い続ければ大きな金額となります。
つまり、インデックス投資の重要なポイントは、できるだけ手数料が安いインデックスファンドを選ぶことです。
2.すぐに大儲けできない
インデックス投資は、2,30年にわたってコツコツと資産を積み立てるローリスクローリターンの長期投資です。
つまり、短期間で大儲けしたい人には不向きな投資法です。
一方で、FXや仮想通貨であれば一攫千金も夢ではありませんが、そのハイリスクを克服できるほどの戦略や施策がない限り、オススメはしません。
以下、インデックス投資とデイトレードの特徴をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
インデックス投資 | デイトレード | |
期間 | 20年~30年 | 1日 |
効果 | ローリスクローリターン | ハイリスクハイリターン |
投資対象 | 成長し続ける世界経済 | 予想しづらい企業業績 |
購入 | 毎月積み立て | 値動きを見張る |
イメージ | 貯蓄・資産形成 | 大儲け・一攫千金 |
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事の内容をもう一度まとめてみましょう。
- インデックス投資とは、各国の経済状況(株価指数)に投資するもの
- インデックスファンドとは「超一流企業の株や債券の詰め合わせ」
- 二重の分散投資で投資リスクを極限にまで下げられる
- 短期間で大儲けすることはできない
「老後2,000万円問題」が問題視され、日頃からの資産形成が重要視されています。
インデックス投資は参入のハードルがとても低く、投資初心者でも始めやすいのが何よりの魅力です。
将来に対して漠然とした不安があるのであれば、まずはインデックスファンドを積み立てるところから準備することをオススメします。
以下の記事では、「インデックス投資で失敗しないために読むべき記事」をまとめています。
ぜひ参考にしてください。
この記事があなたの人生の一助となりますように。