本日(2019/9/21)福岡で開催されました「楽天証券 株式投資スキルアップセミナー」に参加してきたので、レビューしたいと思います!
会場や客層について
天神にあります「エルガーラホール 大ホール」にて開催でした!
かなり広めのホールであり、客層としては
- 20代:1割
- 30代:2割
- 40代:3割
- 5,60代:4割
といったところでしょうか!
男女比率は7:3くらいで男性が多かった印象です!
私個人の印象に残ったのが「お子さま連れやママ友と参加されていた奥様方」!
今や投資は老若男女が着目すべきものであることを改めて認識しました!
タイムスケジュール
このような資料をいただきました!
※私の汚い落書きは気にしないでください…
後ろのバインダーも持ち帰りOKだったのでメモも取りやすいですね!
なお、13:40- 「これからの資産運用に米国株~」は中止となっていました…。
今回はこの中でもボリュームのあった3つの講演をレビューしました!
レビュー
1.令和時代の投資環境を占う – 不確実性と向き合う傾向と対策
講師は楽天証券経済研究所の香川 睦さん!
- 令和時代の投資環境見通し
- 不確実性と向き合う傾向と対策
という章立てで構成されておりました!
令和時代の投資環境見通し
■株式投資はトランプリスク、チャイナリスクなどの外部環境の不確実性に揺れやすい特徴を持つ
・分散投資 = ダイバーシティ(多様性)の考え方が重要となる。
→債券・REIT・金への投資も念頭に置こう!
■日米市場のアノマリー(季節性)に注目
・日米市場は5月に上昇し、9月に下降する傾向にある!
→アメリカでは「Sell in May and go away, but remember to come back in September.」という格言がある!
■トランプ大統領はデタント(緊張緩和)に傾くか
・米国ダウ平均とトランプ大統領支持率は同じ動きをしている!
→しかしここ1か月、ホワイトハウスの暴露本発刊以来、ダウ平均と支持率がマッチしてない!
→エリザベス・ウォーレンへの支持率が高まっている?大統領選に注目!
■各国のGDP(国内総生産)に注目
・中国のGDP成長率は2021年までに減退していく見込み!
→今最も着目すべき国家は、人口増加が著しい「インド」!
■デジタル革命の需要増勢は続く見込み
・デジタル革命をリードする7つの分野「CAMBRIC」
- C = クラウド・コンピューティング
- A = AI(人工知能)
- M = モビリティ(CASE)
- B = ビッグデータ
- R = ロボティクス
- I = IoT
- C = サイバーセキュリティ
→これらの業界・企業に要注目!
不確実性と向き合う傾向と対策
■GPIFの運用配分戦略に倣う(1)
・2019年6月末、基本ポートフォリオの国内債券が35%から26.93%に
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用資産額とアセットアロケーション<2019年6月末時点:約160.67兆円>
- 国内株式:25%→23.50%
- 国内債券:35%→26.93%
- 外国株式:25%→26.43%
- 外国債券:15%→18.05%
■GPIFの運用配分戦略に倣う(2)
・年金の運用に関しても、上位4社は国際企業に分散投資している!
→大切なのはグローバリゼーション!
- トヨタ自動車 13,184(億円)
- Microsoft Corp 8,388(億円)
- Apple Inc 8,271(億円)
- Alphabet Inc 8,204(億円)
- Amazon.com Inc 7,220(億円)他
■令和時代に成長が見込めそうな市場(順位)
- 2030年(予想)中国・米国・インド
- 2050年(予想)中国・インド・米国
→インドGDP増加率は30年間で406%の見込み!
■「カルテット(四重奏)運用」のご紹介
・参考としてこのような分散投資もオススメしているそう。
- 株式30%(国内15%、外国15%)
- 債券25%(国内10%、外国15%)
- REIT30%(国内15%、外国15%)
- 金15%
まとめ
これからの経済の動き、それに対して私たちはどう反応すればよいのか?ということを着眼点においた内容でした!
最終的には「インデックスファンド(ETF推しだった)で分散投資・長期投資・グローバル投資を実践してください」というまとめでした!
ETFにはREIT、債券、金に関するものに今後要注目です!
個人的には、
GDPの成長率や人口増加率を踏まえて、30年後を見越して買っておいた方が良いETFは「インド株」!
という内容が、説得力はありつつも少しぶっ飛んでいたので興味深かったです!
この講話でETFについてまだまだ勉強不足であることが浮き彫りになりました!
さらに知見を深めるために勉強したい!と考えさせられた内容でした!
2.知っている人が得する!楽天証券マル得活用術!
講師は楽天証券株式事業部の土居 裕明さん!
- 株主優待・つなぎ売り活用術
- トレイリング注文活用術
- 手数料0円ETF活用術
という章立てで構成されておりました!
株主優待・つなぎ売り活用術
■株主優待実施企業は決算時に増加する
・3月、9月および12月に優待実施企業が多いことがわかっている!
■現物買い+信用売りを行う「つなぎ売り」
・つなぎ売りでリスクをおさえて優待ゲット!
・つなぎ売りの具体的手順は以下の通り!
- 権利付最終日までに現物取引で買い注文
- 約定後に①と同じ数量・同じ株価で一般信用「短期」で新規売建
- 権利付最終日の翌日以降に①、②を「現渡」
→信用取引には「信用取引口座」が別に必要なので注意!
■つなぎ売りにかかるコスト
- 現物買付手数料:270円
- 一般信用売建手数料:194円
- 貸株料:106円
- 現渡の手数料:0円
- 配当金(現物と信用)受払いの差額:配当金の約20%
→「コスト<優待の特典」となることを事前に確認しよう!
トレイリング注文活用術!
■トレイリング注文
・買付後、設定した幅を追跡し発注価格を自動修正してくれる!
・メリットは以下の通り!
- 損小利大
- 有効期限は最大30営業日
- 「損切は早く、利食いは遅く」を自動化
・手順は以下の通り!
- 損切ラインを確定させる
- トレイリング開始価格を決定する
- トレイリングの幅を決定する
手数料0円ETF活用術
■TOPIXを上回るパフォーマンス
・J-REIT(不動産投信)のリスク分散効果がすごい
→「MAXIS高利回りJリート上場投信」がアツい!
■2019年も史上最高値を更新!米国株式に投資!
・1985年~のNYダウは20.7倍に比べ、NASDAQ100は62.1倍!
→NASDAQ100構成銘柄は以下の通り!
- Microsoft
- Amazon.com
- Apple
- intel
- netflix 他
→今後も「NEXT FUNDS NASDAQ100連動型」に注目!
■2027年に人口世界No.1!成長著しいインドに投資!
・2050年にはGDP成長率は406%の見込み!
→2027年には総人口で中国を抜いて“世界第一位”に!
→生産人口ピークはこれから!中国は2015年から右肩下がりに…
→「NEXT FUNDSインド株式連動型」に注目!
まとめ
「楽天証券」ならではのサービスを通して、個別株式投資およびETFについての応用的な知識を得ることのできた講演でした!
個人的には、
- NASDAQ100(外国ハイテク銘柄)
- インド株
のETF関連のお話が興味深かったですね…!
香川さんの講演に引き続き、インド株について触れられていました!
新興国株式は夢がありますが、実際に買うとなると要注意でもありますね!
リスクとリターンの振れ幅は等しいのですから!
3.70分たっぷり日本株
講師は楽天証券経済研究所の今中 能夫さん!
- テクノロジー株
- ゲーム
- 半導体・半導体製造装置(5GとAI)
という章立てで構成されておりました!
テクノロジー株
■分散投資が重要
・銘柄分散、セクター分散、サイズ分散、地域分散、資産分散など
■利回りだけで判断するな
・単純に配当利回りだけをみて購入するのはリスクが大きい
→NISSANが問題を起こす前も配当利回りが上位5位に入っていた。不自然な配当利回りの高さは警戒信号と捉えよう!
ゲーム
■任天堂
・switchのソフトの伸びは鈍化してきている!
→発売して三年、そろそろ先が見えてきた
→新機種(ハード)を出すのは早くて3年遅くて5年!
→しかし、今後も売り上げ営業利益は一定で伸ばす見込み!
■ソニー
・イメージング&センシングソリューション(半導体)事業に力を入れている!
→スマホのスペックが頭打ちと言われている中、今後スマホの出荷が増える可能性!(5G対応のスマホ)
・ゲームのクラウド化で、Microsoftと提携開始!
→5~10年後、ゲーム業界はクラウド化する見込み!
→Googleの「STADIA(クラウド化)」がどう転ぶか。(日本には2020年から)
→Googleに対抗するためにMicrosoftと業務提携をした!
半導体・半導体製造装置(5GとAI)
■IoTの世界
・自動車、スマートフォン、家電、インフラ、企業や官公庁の情報システムなど、全てが繋がり全てが高速化する!
■半導体業界のデメリット
・例えば、2018年インテルが14ナノ→10ナノの移行に失敗し株価下降…
→期待される業界なだけに、問題があると株価がグッと減少する!
→そこは我慢でホールドすべき!
■5G・AIについて
・5Gとは
- 受信速度が4G(LTE)の約10倍!
- 送信速度も高速化!
- 同時多接続!(数百から1,000以上に)
- 応用分野は、スマホ・タブレット、ロボット、自動車、医療、IoT、ゲーム、エンタメなど多岐にわたる!
- iPhoneの5G対応は2020年秋からか。5G+5ナノへ!
・5G関連銘柄
- 通信サービス:ドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天
- 基地局・通信設備:富士通、NEC
- 通信ソフトウェア:富士ソフト、サイバーコム他
- 基地局工事:コムシスホールディングス他
- ネットワークインテグレーター:伊藤忠テクノソリューションズ他
- 光ファイバー:古河電気興業他
- 計測機器:アンリツ他
- 電子部品・半導体:村田製作所、TDK他
・AI関連銘柄
→上場企業でAIの開発を一からできるのはALBERT、HEROZなど数社のみ
まとめ
結論として、
超高性能半導体(5ナノ)+5G+AI
によって、これからの世界は変わっていくのだと!
各業界についての詳しい企業研究ができる内容でした!
私は個別株には興味がないのですが、それ抜きにしても十分勉強となりました!
個人的には、真面目で堅実そうな今中さんが、
「ポケットモンスターレッツゴーピカチュウ&イーブイは前作のリメイクでして…」
「ゼルダの伝説 ブレスオブワイルド 続編はまた当たるでしょうね…」
と淡々とお話しされているのがとても好きでした。笑
わたくし、根っからの任天堂っ子でして…笑
まとめ
結論、行ってよかった!笑
インデックス投資だけで狭い視野になりそうなところ、新たな知見を取り入れることは本当に重要なことですね!
例えば私の場合、個別株式には興味がないと言いましたが、
「知っているうえで選ばないのか、知らないで選ばないのか」
では全然違ってきますよね!
これから先何十年もの間に、さまざまな金融商品が登場すると思います。
そこで、
- 「うさんくさい」「怪しい」と思ってノータッチにするのか
- まず「知ってから」選択肢から外すのか
この少しの手間が後々大きく影響してくるのではないかと思います!
日々、コツコツ勉強、勉強です!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
これからもみなさまに有益な情報を届けられるよう頑張ります!
それでは!